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譲渡後トラブルを防ぐための「事前確認」ポイント
譲渡前に確認すべきチェック項目を整理しました。
保護猫の譲渡において、最も避けたいのは「こんなはずじゃなかった」というミスマッチによる再保護(リターン)です。猫が一生幸せに暮らせるよう、契約前に必ず確認しておくべき「現実的な」ポイントを整理しました。
1. 生活ルールと環境の再確認
「知っていた」つもりでも、認識のズレがトラブルの原因になります。
- 完全室内飼育の徹底: 「たまには庭に出したい」「ベランダなら大丈夫」という考えは、脱走や事故の最大原因です。家族全員が「一歩も外に出さない」ことに心から同意しているか再確認してください。
- 脱走防止柵の設置場所: 玄関、ベランダ、特定の窓など、具体的な対策場所を譲渡元と合意しましょう。
2. 家族全員の「心と体」の合意
一人の熱意だけでは、猫との生活は維持できません。
- 潜在的な猫アレルギーの確認: 「これまで大丈夫だった」という方でも、密閉された室内で24時間共に過ごすと症状が出る場合があります。事前にアレルギー検査を受けるか、保護猫カフェ等で長時間過ごして確認することを強く推奨します。
- お世話の分担: 誰がご飯をあげ、誰がトイレを掃除するのか。メインの飼い主が不在の時のバックアップ体制も決めておきましょう。
3. 経済的・環境的キャパシティの把握
猫の幸福度は、飼い主の余裕に比例します。
- 生涯費用のシミュレーション: フード代だけでなく、高齢期の医療費や介護費用を含めると、生涯で数百万円かかるケースもあります。
- 住居の規約確認: ペット可物件であっても「頭数制限」や「猫は不可(犬のみ可)」というケースがあります。管理規約の写しを準備するなど、確実な裏付けが必要です。
4. 万が一の「後継飼い主」の選定
人生には予期せぬ出来事が起こります。
- もしもの時の預け先: 飼い主が病気や怪我で入院した場合、誰が猫を世話するのか。特に単身者や高齢者の場合は、後継飼育者を明確にしておくことが譲渡の条件となることが一般的です。
5. 譲渡元とのコミュニケーション方針
- 報告義務の理解: 譲渡後、一定期間の近況報告(写真や動画)を求める団体が多いです。これを「干渉」と感じるか「安心」と感じるか、事前に活動方針を理解しておきましょう。
まとめ
事前確認は、里親を「ふるいにかける」ものではなく、「猫と飼い主が共に幸せになれるか」を検証する大切なプロセスです。
一つ一つの項目を丁寧にクリアしていくことで、トラブルを未然に防ぎ、自信を持って新しい家族を迎え入れることができます。
matteruでは、譲渡契約時のチェックリスト配布や、アレルギー対策、ペット可物件の探し方についても相談を受け付けています。